多趣味な人に継続するコツを聞いてみた

長いこと趣味がないのが悩みです。

初対面の人に自分のアイデンティティを示せないし、話も膨らまない。ゆえに世界が広がらない。

わたし
わたし

"特にない"ですからの沈黙が辛すぎる

何より、人生を楽しんでいくうえで趣味は必要不可欠だと色々な人が言っていて、
自分のために趣味が欲しいです。

しかし、そもそも興味を持つものが少なく、
ほんのり情熱を抱くものがあっても光の速さで飽きるのが私のいつものお決まりパターンです。

そんな中、多趣味な人と会話する機会がありました。
ピアノにギターにランニング、筋トレまで手広く色々続けている模様でしたので

わたし
わたし

趣味を続けるコツってあるんですか?

わたし
わたし

根がアクティブな人だろうから私には有効じゃない回答が返ってくるだろう

と思いながら(ひどい)聞いてみたところ、
案外なるほど!と思える回答が返ってきたのでご報告いたします。

私のようにすぐに飽きてしまい、趣味がない方の参考になれば幸いです。

目一杯やる前に中断する

きりん氏
きりん氏

もう少し続けたいな~と思うところでやめます

一つ目は、趣味をキリよく燃え尽きるまでやりこむのではなく、
もう少しやりたいかな、というところで中断するというもの。

私は一度やり始めるとその日使える時間を
目いっぱい使ってできる限り進めようとしてしまいます。

真逆だからこそこれは核心をついているのでは…とハッとさせられました。

調べてみたところ心理学的でこれと似たような効果が証明されていました。

ピークエンドの法則

ある一定の物事に対する印象は最も感情の起伏があった個所と終わり方で決まるというもの。

趣味に当てはめて考えると、大分疲れてきたのにキリが悪いと作業を無理やり続けて、
疲弊して投げ出すように今日はもういいや…
と尻すぼみに終えてしまうと、全体の印象ダウンに繋がると予想されます。

逆にいい気分で作業を中断できれば、ポジティブな印象が残りやすく、
また今度やろう!と活力が湧いてきそうですよね。

ツァイガルニク効果

未完成のモノが記憶に残りやすい心理現象をツァイガルニク効果と呼ぶそうです。

テレビ番組の続きはCMの後!だったり、連載漫画が引きのある部分で終わっていたりすると
続きが気になりますよね。これがまさしくツァイガルニク効果。

人間はすべて完結させたいようにできているらしく、どうにも先に進めたくなりますが
グッとこらえてこれから先は明日にしようと持ち越す方が
長い目で見たときに楽しみ続けられるのかもしれません。

「やった」のラインをすこぶる低く設定する

きりん氏
きりん氏

やる気が出ない日はちょっとしかやらないです

もう一つの趣味を続けるコツは、
モチベーションが低いときはちょっとだけやって終わりにする
です。
このちょっとだけ、と言うのがミソで、想像以上にちょっとなんです。

きりん氏
きりん氏

ギターであればピック持ったら今日の分やった!終わり!みたいな

きりん氏
きりん氏

ランニングであればシューズ履いて外出たら終わり!って感じっす

とのことで、僅かでもアイテムに触れたらそれで良しとしているようです。

この話を聞いて、自分の趣味に対する固定観念に気づかされました。

具体的には

  • 趣味は四六時中楽しいものだ
  • 気乗りしない時はやらない方がいい
  • やるならちゃんとやらなきゃダメ

上記のような、べき思考・白黒思考です。

楽しむことを義務化してしまうと、
「今日は気乗りしなくて心躍らないのでやりません」を繰り返し、
どんどん頻度が下がり、趣味が確立できないままです。
続けることを第一に考えたときに
楽しくない時だってあるのを承知の上で、ちょっとでも着手した自分をほめる習慣をつけると
苦しくならないし、結果気分の向上につながるのかもしれないです。

ストイックさを捨てる

  • 目一杯やる前に中断する
  • やったのラインを低く設定する

以上が多趣味な人の続けるコツでした。

案外感覚ではなく理屈で動いている印象で驚きました。

というのも、趣味に没頭している人は意識しなくても
勝手に没入状態に入れるのだと考えていたからです。

きっとそういう人もいるのでしょうが、多趣味な人ですら気乗りしない日があるのです。
26年熱中できるものを見つけられていない時点で今の私にも難しいのでしょう。
気づけば夢中になっている方式で趣味が降りてくるだろうという淡い幻想を捨て
趣味を育てていく意識に切り替えようと思います。

ただ、変にストイックになって趣味育成!全力投球!と力みだすと
やりすぎて燃え尽きたり、疲れている日にやらなかったりと
続けるコツの真逆のことをして結果的にうんざりしてしまうのでしょう。

わたし
わたし

今日はこの位にしておこう、しょせん趣味なのだから

わたし
わたし

無理にすべてやろうとしなくても道具を触るだけでいいじゃない、しょせん趣味なのだから

迷ったらこんな風に語尾に「しょせん趣味なのだから」をつけて
熱量も怠惰さも過剰にならないようにしていきたいです。

趣味に真摯に向き合われている方、舐めているわけではないんです。気に障ったらすみません。

趣味は誰にもとがめられるものではないからこそ趣味なわけで、
どんな向き合い方をしたって自由なのです。

今回聞いた話をベースに、私が心地よい趣味との距離感を少し見定めていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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